いつまで続くのか、親への仕送り。考え方次第で快く仕送りする方法。長生きするリスク。

いつまで続くのか、親への仕送り。考え方次第で快く仕送りする方法。長生きするリスク。
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こんにちは、ファイナンシャルプランナーを目指しているゆうです。

「親への仕送り、いつまでなんだろう。」
「自分のおカネなのに」
「仕送り総額けっこうな額になるのに」

そう思っているあなた。私もそうでした。

高齢者の貧困が深刻化している。
テレビでも取り上げられること多いよね

働き盛りであれば、これから立て直すことは可能だ。
しかい、現に今、高齢者の親世代はどうしたらいいのだろうか

進学する子供への仕送りであれば、心の障壁は高くないだろう。
扶養義務があるし、心情的にも親が出すのが当たり前って思えるところもあるし。
大学であれば期限も決まっているから、計画も立てやすい。

しかし、親であればどうだろうか。
一番の問題は「期限が決まってないこと」だ。
今回は、親への仕送りについて、考えを改めることができた。
支えてあげないとって思うようになった。その経緯をお話しする。

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親への仕送りはストレスになる

親への仕送りをしている人は、どれくらいいるだろうか。
急な出費であれば、一回だけで終わる。それで終わればまだいい。

問題は、継続的な仕送りが続くことだ。
いったいこの生活はいつまで続くのかとストレスとなる。

兄弟の進学費用。家にニートがいる。なんらかの借金。そもそも生活費が足りないなど、いろいろ理由は考えられる。
いつまでと期限が決まっているならまだいいが、いつまでとも分からず支払い続けるのはけっこうな苦痛だ
義理の親であればなおさらだろう。

自分にも生活がある。
子供もいるし、住宅ローンも払っている。
進学費用だって、老後の費用だってこれから貯めないといけない。
それなのに、親への仕送りで思ったほど貯めることができない。
いったいいつまで続くのか。

こう思うようになると不毛だ。
先が見えない仕送り。親へも優しく接することができなくなってくる。

私もそうだった。でも、ある経験で考え方が変わったのだ。

 

自分の経験談

自分のことを話してみる。
シングルマザーの母は67歳。自営業だ。収入は安定していない。
15年ほど前だろうか。就職してから仕送りを始めた。
最初は月2万円だ。次第に4万円ほどになっていった。

その頃はまだ実家は住宅ローンが残ってた。
住宅ローンが月8万円だったから、漠然と住宅ローンさえ終われば、好転するのではと思っていた。

最初は大学に行かせてもらった恩もあるし、当初は仕送りに不満はなかった。
そして仕送りはずっと続いていった。

5年ほど経ったころだろうか。次第にもう十分に仕送りしているじゃないか、いったいいつまですればいいんだ。
自分のために使いたいという気持ちが強くなっていった。

そのうち、親の住宅ローンも終わった。
自分の結婚もあり仕送りをストップすることにした。具体的に止めると伝えたわけではなかったが。
大丈夫だろうと思っていた。
子供も生まれ自分たちの生活が忙しくなり、親のことを考えなくなっていった。

そんなころ事件が起きた。

母が車で事故を起こしたのだ。

居眠り運転で反対車線側の縁石に乗り上げたのだ。
幸い田舎道で対向車は避けてくれて、車の傷だけですんだ。
しかし、母の心の傷は深かった

子供のお遊戯会の帰り道のことだった。母にとっては孫。
実家から自分の家まで車で1時間かかる。
お遊戯会が終わった後、仕事があるからと急いで帰った時のことだった。

前日、母は寝ていなかった。仕事をしていたからだ。
生活費を稼ぐべく、昼夜働いていたのだ。

もう昔みたいに体力もない
事故を起こしたことを電話で聞いて、その電話口で母は泣いていた。

「ああ、なんてことをさせてしまったのだろう。」

仕送りの再開を頼まれた。子供に仕送りを頼む母の気持ちを思ったら泣けてきた。
申し訳なかった。母だって十分に分かっている。

誰だって自分で生活できるならそうしている。でもそれでもダメだったんだ。
それからは月5万円仕送りをしている。トータルしたらいい車が買える値段になっているであろう。

浪費や見得のための借金でなく、ただ生きていくためのお金が足りないんだ。

そう分かって、支えようと素直に思えた
それからは仕送りは必要経費だと思っている。

もしもあの時。
事故で人を傷つけてしまっていたら?
子供をひいてしまっていたら?

そう考えると怖くなった。
加害者になっていたことも十分に考えられた。月5万円で補えるものではない。

自分の仕送りがなくなったとき、親が加害者にならない自信があるか?

そう考えたら、仕送り自体が苦でなくなったんだ。
だから支出見直しをがんがん進めているが、自分にとっては仕送りは聖域となった。
ここが途絶えれば母の生活は破綻する。

経験談から考えたこと

きっと、私と同じようにあなたも親への仕送りを苦痛に思っているのだろう。
普通の感覚だと思う。自分のお金だもん。当たり前だ。

そんなときは、仕送りをなくした時のリスクを考えてほしい。

もちろん、贅沢品に使っているのなら、生活自体を変える必要がある。
けれど、いっぱいいっぱいやっても足りない人がいる

・我武者羅に働く→事故の加害者の恐れ
・食べるものがない→窃盗の恐れ
・精神的に病む→自傷他傷の恐れ、最悪自殺、他殺。

お金がない生活はストレスだ。
親が自分で打開できないのであれば、支えることが必要だ。

仕送りを続ける or  リスクをとる

どちらを選択するかはあなた次第。

生活保護を申請するって選択肢もあるだろう。
リスクを知ってから決めよう。
ほんと、うちは不幸中の幸いだった。
お金で解決できない事態にならないためにも。

 

この本もなかなか考えさせられる。
長生きするリスクも考えなければならない。

 

【2018.08後日談】
母が副収入を得られるようにサポートすることにした。
詳しくはこちらを。なかなか進まないけどね。

70歳からのハローワーク 1「好きを仕事に。」

 

 

 

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