家庭用蓄電池の設置を検討。その仕組みから解説する。

家庭用蓄電池の設置を検討。その仕組みから解説する。
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こんにちは、ファイナンシャルプランナーを目指しているゆうです。

家を建ててもうすぐで10年になる。当時、太陽光発電を設置した。余った電気を電力会社に売ること、つまり売電することで、月に8000円ほどの収入となっていた。

そして今回、ハウスメーカーの方から連絡があり、家庭向けの蓄電池の話を聞く機会があった。そこで聞いた話から、蓄電池設置の是非を検討してみたい。

【追記2020.4】
設置後の電気代比較してみました。
noteで公開中。

 

太陽光発電

まずは太陽光発電のおさらい

家を建てる際に、太陽光発電を設置し、オール電化となった。電力会社のプランは昼間が割高、夜が割安なプラン九州電力の季時別電灯)を選んだ。現在では新規加入を停止している。分かり安く言うと図の通り。

20180507蓄電池1見ての通り夜間電力が安い。数字は全て1kWh当たりの単価だ。
日中の電力は太陽光発電で発電した電力を優先的に使用する。足りなければ電気を買い、余れば売ることとなる。図にするとこうなる。

太陽光晴れの日また、雨の日は太陽光の発電量が少ないため、日中の電力は主に買うこととなる。
電気料金は電力会社によっても異なるうえに、契約したプランによっても異なる。そして、じわりじわりと値上がりしている。

ここで、我が家の平成30年4月分の電気料金の明細書と照らし合わせてみる。

デイ40kWh、リビング228kWh、ナイト443kWhとなっている。

先ほどの晴れの日のモデルのように、晴れの日ではデイの時間帯の電力使用量は太陽光発電によってまかなえている。よって、明細書のデイタイムの電気量40kWh≒雨の日の日中の電力使用量となる。ちなみにナイトが多いのはエコキュート(夜間電力でお湯を沸かして日中も使う)のためである。
蓄電池4 4月電力使用量

売電価格の下落

さて、次は売電価格についてだ。日中の売電価格については、設置時に10年固定で48円/kwとなっていた。当時は今と比べると高めの価格を設定されていた。我が家の設置は2010年9月であるため、10年後の2020年8月までこの価格が維持されることになる。

価格は徐々に下がり始め、2015年で35-33円、2018年現在では28-26円である。詳しくはこちら「資源エネルギー庁「買取制度ポータルサイト」」。

 

そして、現在売電価格48円の我が家では10年後の2020年には、現在の4分の1ほどの11円ほどになるのではとのこと。上の図ではそこまで下がりそうにはない。しかし、以下を見て欲しい。

1-4. 買取期間が終了したあと売電を続ける場合の買取条件はどうなりますか?
A.法に基づく価格の規制が終了しますので、買取期間の終了後又は終了が近づいた時点で発電事業者と電気事業者との合意により買取価格を決めていただくことになります。
出典:経済産業省資源エネルギー庁

先ほど図で示した売電価格は、新規で設置する人向けで国が売電価格を規制していたものである。規制が終了したらいくらになるか具体的な数値は載っていない。11円というのもあながち的外れではないのかもしれない。売電で儲けることは出来なくなることは確かなようだ

【追記2020.3】
売電価格は7円に決まった。
予想の11円よりも大幅に減となった(泣)。
【追記ここまで】

蓄電池の役割

はい、ここでようやく蓄電池のお話です。ここまでが長かったな(笑)。
蓄電池は発電した電気をためて、それを家庭で使うことができる。うまくいけば電気を家で自己完結できるのだ。地産地消みたいな(笑)。

担当の方曰く、
「家庭向けの蓄電池は出てきた当初から段階的に価格が下がってきていたが、昨年は一転して上昇し、今後はそこまで下がらないことが予想される。太陽光発電から10年経てば売電価格が下がることは避けられない。であれは、電力を売るよりも蓄電して使った方がメリットがある。」とのこと。

今までは余って売っていた電力を蓄電し、他の時間帯で有効に使うという方法だ。
蓄電池6固定終了後流れこの方法は、売電価格10年固定が終了した後は有効だ。売電価格が11円/kWhと安価になったと仮定する。リビングの電気代は22.87円/kWhであるため、余剰電力を売るよりもリビングタイムで使った方がお得になる(売電価格11円<リビング電気代22.87円)。

であれば、我が家では10年後の2020年に蓄電池を設置してもいいと考える。しかし、今の段階で蓄電池の話をしてきたのはなぜか

・・・それは、今設置しても更なるメリットがあるからだ。

 

蓄電池を今設置する更なるメリット

現在の売電価格は48円/kWhと高額のため、日中の売電する分を蓄電してもメリットがない。どの時間帯の電気料金も48円/kWhを超えないため、じゃんじゃん売った方が儲かることになる。

では、今の時点で蓄電池を設置するメリットは何なのか。

それは、割安なナイトタイムの電力を蓄電し日中に使うことができるからだ。
ここで、我が家の平成30年4月分の電気料金の明細書をもう一度振り返りたい。デイ40kWh、リビング228kWh、ナイト443kWhとなっている。このデイ・リビングの電力がナイトタイムの電力料金でまかなえたとしたら、電気料金は3分の2まで下がるのだ。

おお、これはでかいね。金額でいうと11015円→7358円だ。

蓄電池を設置することで、かなり安くなることが一目瞭然だ。やはりグラフにすると分かりやすい!実際はこれに基本料金や再エネ賦課金なるものが上乗せされるので、総額はプラス1000円ってところかな。

まとめ

蓄電池は現段階で設置しても電気料金削減に効果がある。売電価格10年固定が終わってしまうと売電による利益は期待できないが、蓄電することにより効率よく利用することができる。
肝心の蓄電池の費用だが、8.4kWhで諸費用全て込みで2,354,400円である。うわああああ。車が買える~。やっぱりさすがに高いですな。今年は車を買い替える予定もあるのに(泣)。

いつになったら元を取れるかはシミュレーションしてみないとなんとも言えない。後日やってみようかな。だが蓄電池を推奨しているのはただ単に節約や儲かるかもと言った邪な考え以前に、日本全体として電力量を抑えたい≒自分のとこの分は自分でまかなって欲しいっていう政府や経済産業省の考えがあるのではないだろうか。

震災で日本の発電の脆弱さが露呈した。なので、自分のことは自分でなんとかせいと言うことじゃないだろうか。年金もしかり。

さらに、蓄電池は停電時の運用も期待できるためリスク対策にもなる。東日本大震災の計画停電が実施された都心や熊本では購入が多かったとのこと。儲かるか儲からないかという目先のことだけではなく、日本全体、地球規模で考えたほうがいいのかな。

先のことは分からない。もっと効率の良いものができるだろうし、価格だって安くなるかもしれない。でもそれを待っていたらいつまで経ってもベストな時って来ないよね。欲しい時が買い時なのかな。

車だってそうだよね。今はカーナビは当たり前についているし、ドライブレコーダーやら自動運転やら、いいものはどんどん出てくる。パソコンだってそうだ。

まとめてみるとメリットが自分でもよく理解できた。前向きに設置を検討してみたい。あ、もし設置した方がいましたら、コメント欄にでも感想をお聞かせください。生の声を聞いてみたい。
ハウスメーカーさん曰く、設置した人の満足度は高いようです。

 

【追記2020.4】
設置後の電気代比較してみました。
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蓄電池を使うと実質年間3万円お得に!電気代はこう変わる!!

 

 

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