楽天証券で年の途中から「つみたてNISA枠」を満額使い切る方法。意外と大変なクレジット決済と証券口座引落の併用!

楽天証券で年の途中から「つみたてNISA枠」を満額使い切る方法。意外と大変なクレジット決済と証券口座引落の併用!
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こんにちは、ファイナンシャルプランナーのゆうです。

・年の途中からでもつみたてNISA枠って満額使える?
・クレジット決済も併用できる?
・どうやったらうまく使い切れる?
・増額設定ってそもそも何なの?

つみたてNISAを始めようと思ったあなた。
すばらしい!!投資の一歩目だね。

でも年間上限の40万円分使い切れるのかなって疑問に思うよね。
大丈夫です。使い切れます。

今回は、楽天証券で年間上限額40万円を使い切る方法を解説するよ。
クレジット決済と口座引落の合わせ技一本取っちゃおう(笑)。

意外と難しくてね。忘備録としても記載しておこうと思ったんだ。

つみたてNISAでは月33,333円まで

つみたてNISAは文字通り「積立」でしか商品の購入はできない。
上限額が40万円のため、1年間で使い切るように金額を計算すると
40万円÷12か月=33,333円となる。
なので、33,333円が月額の上限となるのだ。

年の途中でつみたてNISAを始めた場合、月額上限33,333円であると年額40万円分を使い切ることができない。

そこで、「増額設定」をすることができるのだ。

 

増額設定の仕組み

増額投資とは、年の途中でスタートした「つみたてNISA」の年間投資金額を使い切るために、その年に限り、積立金額を増額できる機能だ。

つみたてNISAは1年間に40万円の投資上限が設けられています。
この上限額の範囲で、年の途中から設定された積立注文の初回買付日からその年の12月末までに最低2回以上の買付が可能な場合、積立設定時に増額設定ができます
出典;楽天証券

例えば、9月からつみたてNISAを始める場合。
9月・10月・11月・12月の4か月で40万円分を使い切る必要がある。
40万円÷4か月=10万円のため、
毎月10万円の投資をするには、
毎月33,333円に加え、増額設定66,667円すればオッケーだね

クレジット決済が絡むとややこしい

ではここで、クレジット決済を利用した場合
楽天証券では楽天カードでのクレジット決済を利用できる。
クレジット決済だとポイントがつくし、楽天証券口座内に入金する必要もないので楽でお徳なのだ。

詳細はこちらから。楽天証券クレジット決済

問題は「クレジット決済の上限は50,000円」であること。

例えば、9月からつみたてNISAを始める場合。
先述のように、「毎月33,333円に加え、増額設定66,667円」にするのだが、この設定だとクレジット決済の上限額を超えてしまう。
なので、「毎月33,333円に加え、増額設定16,667円(66,667円から変更)」にして上限50,000円を超えないようにする必要があるのだ。

はい、そうなると年額20万円しか使えないんだよね。「年間上限の40万円を使い切れない」という問題が出てくるよね。

 

「クレジット決済」と「証券口座引落」を組合わせる

そこで年額40万円の枠を使い切るために、「クレジット決済」と「証券口座引落」を組合わせよう。するとこうなる。

クレジット決済の枠で50,000円(月額33,233円+増額設定16,767円)。
証券口座引落の枠で50,000円(月額100円+増額設定499,00円)。

これで年額40万円の枠を使いきることができる。

 

月額をあえて「33,233円+100円」に分ける

ポイントはここ。月額を「33,233円+100円」に分けること。

クレジット決済の額はあえて「33,233」円としている。
理由がある。クレジット決済を「33,333円」とした場合。月額の上限に達するため、別途口座引落を設定することができないのだ。そのため100円少ない額の「33,233円」とするのだ。

「33,233円」とすることで、「100円」の枠が使えるようになる。
そこを口座引落月額「100円」で設定するのだ。

そして、増額設定は「クレジット決済」と「口座引落」のそれぞれに使うことができる。

クレジット決済の枠で50,000円(月額33,233円+増額設定16,767円)。
証券口座引落の枠で50,000円(月額100円+増額設定499,00円)。

こうすることでつみたてNISAの40万円の枠を使い切ることができる

 

こうなるはずであった。
・・・実際はちょっと違ったんだよね。
これは、やってみるまで分からなかった。でも結果的にうまくできた。
どうなったのかを紹介する。

 

実際に7月末に「クレジット決済と証券口座引落」を設定したら問題勃発

実際にうまくできるのか2021年7月27日に設定をしてみた。そしたら、うまくいかなかった(笑)。でも対処法があるのでそれも書いておく。

 

(問題1)「クレジット決済と証券口座引落」での引落月の違い

まず、クレジット決済は「設定する日にち」によって「引落日」が変わる。

積立申込締切日 毎月12日が翌月の積立申込締切日となります。
出典:楽天証券

7月27日に設定した場合、翌月(8月)の積立申込締切日には間に合わない。
よって翌々月(9月)が最初の買付日となる。ここは想定内。

クレジット決済の方はうまく設定ができた。

問題は「証券口座引落」の方だった。
証券口座引落の場合は、クレジット決済よりも買付日が早くなるのだ。

買付日は自由に「1日~28日」まで積立指定日をできる(クレジット決済は8日と決まっている)。
7月27日に設定したので、早ければ7月28日。遅くても8月27日に最初の引落日となるのだ。
クレジット決済と合わせるように9月引落日にしたいのだが、後ろにずらすことができないのだ。
なので、早ければ翌日に買付。再来月にする方法がないのだ。

予約できればいいのにな。まあ、8月以降に設定すればいいのだが、FPのお客さんと一緒に設定していたのでそうもいかない。

そこで、証券口座引落日を8月開始にするプランを練り直した。
具体的にはこうだ。

20万円分を4か月×50,000円でなく、5か月×40,000円としたのだ。
金額を調整することで、年額40万円分は確保した。
よし、これでうまくいく・・・はずだった。
第2の難関が待ち受けていた。

 

(問題2)証券口座引落の「引落日」の罠

証券口座引落を8月からとし、クレジット決済を9月からとする。
開始月をずらすことでうまく設定できるはずだったが、うまくいかなかった。

口座引落日を「25日」に設定し、増額設定へと進むと上限39,900円のはずなのに、なぜか49,900円と表示されるのだ。

画面のように増額設定額が49,900円と出てくるのだ。
そこで、49,900円で入力してみると年額360,000円となり、今度はつみたてNISA枠40万円を使い切れないことに。

意味が分からん(笑)。

そこで、口座引落日を「25日」→「1日」にして再度やってみた
すると、うまくいった。上限が増額設定39,900円と表示され、つみたてNISA枠の40万円分もちょうど使い切ることができたのだ。

理由はよく分からない(笑)。
25日だと年末の引落ができないのか?などいろいろ考えたけど。

理由が分かる人いたら逆に教えて欲しい。コメントに書いてください!!

とまあ、結果的にうまくいった。
うまくいかない場合は引落日を変更してみるのも一案だよ!

 

 

終わりに・もっとユーザーファーストを求める

なんだかんだで、うまく設定できた。良かった。
でもこれは初心者にはかなりハードルが高い

もっとユーザーファーストにしてもらいたい
つみたてNISAや一般NISAの口座を作ったのに利用していない人が一定数いる。
これは、「何を選んだらいいのか分からない」からだと思っていた。

しかし、「設定が難しくて断念した」という方もいるのではないだろうか

 

「年の途中からつみたてNISAを満額使用する設定」が思っていた以上に難しかった。

 

クレジット決済と証券口座引落を併用するために、あえて100円減らしたりなんでこんな裏技・バグのようなことをしなければならないのだ
しかも、公式には「クレジット決済でつみたてNISA枠を使い切ることはできない。」と明記している。

楽天カードクレジット決済の積立は月額上限が50,000円のため、6月以降に積立を開始する場合は今年のつみたてNISA枠を使い切ることができません。

出典:楽天証券

間違いではないが言葉が足りない。
「クレジット決済だけではつみたてNISA枠を使い切ることはできない。使い切るには別途、証券口座引落の設定が必要」など注釈が必要ではないだろうか。

クレジット決済だからと、つみたてNISA満額をあきらめた人もいるのではないだろうか。

これは証券会社にとっても、つみたてNISA使用者にとってもデメリットではないだろうか
WIn-Winはよく聞くけど、このままではLose-Loseだよ!!

忘備録として記載したが、誰かの役に立つことを願っている。
もっと使い勝手のよい分かりやすい設定になりますように。

 

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