奨学金の繰り上げ返済を検討。メリットとデメリットを徹底比較!

奨学金の繰り上げ返済を検討。メリットとデメリットを徹底比較!
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前回、奨学金破産のショッキングな内容を伝えた。
借りる時も返す時も心構えが必要ってことだね。

さて、今回は自分の奨学金の繰り上げ返済について検討してみる。

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いくら借りて、いくら返済できているのか?

自分が在学中には日本学生支援機構(旧 日本育英会)から奨学金を借りていた。
奨学金には「利息のない第一種」と「利息のある第二種」に分かれている。
・第一種を1997年4月~2001年3月までの48カ月 月額46,000円
・第二種を1997年7月~2001年3月までの45カ月 月額46,000円
合計月額92,000円だ。これがないと大学に行けなかった。ほんとありがたかった。

で、借りた額の合計を出してみると・・・
第一種 2,208,000円、第二種 2,070,000円
合計 4,278,000円!! うーん。高いね。

大学卒業と同時に400万強の借金返済生活が始まった。
返済は半年猶予があるので、就職して即返済ってわけじゃない。
2001年4月に就職して、返済が始まるのは半年後の10月からだ。
月払い、半年払いなど選択は可能。
自分の場合は毎月返済することにした。
・第一種返済額9,200円/月 240回払い
・第二種返済額10,454円/月 240回払い
20年かけて支払うんだ。22歳からスタートして払い終わるのは42歳。
先は長いと思っていた。

2001年10月からずっと返済してきた。
15年で返済終了した友達もいる。返済証明書が届くようだ。
金額によって何年で返済となるのかが異なる。私は高額だったから20年だ。

2016年6月時点で、残り65回となった。
残額を出してみる。
・第一種残額 598,000円 
・第二種残額 643,792円
合計 1,241,792円
もうちょいだ。一括返済できなくもない額。
どうする!?今までの貯金で一括返済しちゃう!?
まずは一括返済するメリット、デメリットを検討する。

奨学金、一括返済のメリット!

まずは借金から解放される達成感だね。
やっと終わった、月々の返済がこれで終わるって思うとウキウキしちゃうよね。
あー終わったっていう安堵感というか、しみじみと実感しそうだ。長かったなーって。残る借金は住宅ローンだが、これは高額だからまたの機会にでも考えよう。
返済に充ててた分を貯金にもまわせる。月2万はでかいよ。うん。

 

第二種奨学金 一括返済のメリット
一括返済により第二種では利息を払わないで済むため、返済額が少なくて済む。
具体的に計算してみよう。

(問題)利息2.0% 残金643,792円 、毎月10,454円の65回払いを一括返済した場合に、払わないで済む利息はいくらになるのか。

翌月の利息をまず計算。
残金643,792円 に利息2%をかけて、1カ月分のため12で割る。
翌月の利息=643.792×0.02÷12 ≒1073 
翌月の利息は1073円だ。
元金に充てる額を出してみる。
毎月の支払は10,454円のため元金に充てる額は10454-1073=9381円
つまり、翌月には支払額10,454円(内訳:元金9,381円、利息1073円)ってことになる。これをずっと計算していって利息にかかる総額を出してみる。
すると約36,000円になった。
よって残金643,792円を一括返済すると36,000円の利息を払わないで済むことになる。
これは大きいね。
低金利の今、643,792円を貯蓄して5年後に36,000円の利息がつくなんて有り得ない。
金利でいうと1.4%となる。もっと高いかと思ったけど、こんなもんかー。複利の効果だろうね。

そして、メリットは第二種の返済だけではないんだな、これが。
アラフォーの皆さま、来ましたよ。今こそ報奨金を受け取ろう!

第一種奨学金 一括返済のメリット
第一種奨学金の一括返済は利息が0のため、返済するメリットはないように思える。
しかーし、違うんだな。ある条件下では報奨金をもらうことができるのだ。
詳細はこちらを参照。
2004年度までに貸与を開始となっているので、該当するのはアラサー、アラフォー世代であろう。しかも返済が4年以上残っていないといけない。かなり限定されてくるね。

昔もらった奨学生手帳を読み直してみる。
該当の個所を発見!転記する。
「第27条 奨学生であった者等が第一種奨学金に係る最終割賦金の返還期日の4年前までに第一種奨学金の返還未済額の全部を一時に返還したときは、その者に対し、その返還により繰り上げ返還したこととなる第一種奨学金に係る割賦金の金額につき10パーセントの割合で解散した金額を報奨金として支払うものとする。」

うん。長くてまどろっこしい文章だ。
つまり、第一種奨学金の4年以上返済期間が残っている者が一括全額返済した場合、その額の10%を報奨金として支払いますよってことだね。
自分の場合は第一種奨学金 残金598,000円 を一括返済すると、報奨金が10%の59,800円もらえるってことだ!!やったね!!すごくない、これ!!

598,000円を貯蓄して5年後に59,800円の利息がつくには、金利2.4%ないといけないんだよー。有り得ないね。これこそ。第一種一括返済の方がメリットが大だった。
さあ、心が揺らいできたのでは!?いまこそ、報奨金をいただこう!

奨学金、一括返済のデメリット!

 

うん。これは貯蓄が減るの一言に尽きるね。
一括返済となると100万円以上の額が動くことになる。
今から、車を買う予定、家の頭金を払う予定、子供が大学に進学など、高額な出費が控えている場合はお勧めしない。新たな借金をするくらいなら、奨学金は地道に返済していったほうがいい。

奨学金の金利は低金利であるし、何よりも精神衛生上、借金はしないに越したことはない。反対に、ある程度貯蓄はあるけどしばらく大きい出費はないってときはお勧めだね!どのみち払わないといけない借金なんだからね。放っといてなくなるものではない。

さてさて、どうする!?返済しちゃう!?
今回は奨学金について徒然と書いてみた!

追記 H29.6.21
その後、一括返済やっちゃいました。詳細はこちら。
奨学金の一括返済を実施!その結果はいかに!?どれだけお得?

 

 

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