医療保険はどうやって見直せばいい?私が解約した理由。年間36万円→5万円まで削減。

医療保険はどうやって見直せばいい?私が解約した理由。年間36万円→5万円まで削減。
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(この記事は2021年8月28日に更新しています。)

こんにちは、ファイナンシャルプランナーのゆうです。

医療保険ってどれが必要なのかな。
医療保険料って高くない?
どこまで備えればいいの?

保険についてはほんと悩むよね。
お店に行けばあれもこれもっておススメされてしまうし。
かといって、自分で考えるにも何を参考にしたらいいか分からない。

今回はそんな保険にお悩みのあなたに「わが家の家計見直し」をお送りしたい。

保険を見直そうと思ったきっかけは、自分がファイナンシャルプランナーになったこと。
「あれ、意外と公的保険って充実している。今かけている保険って本当に必要?」
って思うようになったからだ。

加えて、現在私は病院で働いている。
そこでの経験も踏まえて、よしいっちょ解約してやろう!って思い立ったのだ。

うちでの保険解約の経緯をお伝えする。

 

どこまでのリスクに備える?

いま世の中にあふれている保険は、もしもの時のリスクに備えるものだ。

もし、自動車事故を起こしたら?
もし、家が火事で全焼したら?
もし、地震で家が倒壊したら?
もし、病気で多額の医療費が必要になったら?
もし、大黒柱の夫に万が一のことがあったら?

そういったリスクについて保険があれば、安心して生活を送ることができる。
でもリスクってあげればきりがないよね。

「車の事故が怖いから、車に乗らない。」なんて極端な考えになってはいけないし。

 

なので、あらゆるリスクに対して、どの程度なら耐えられるのかを知る必要がある

過度なリスクに備える必要はないのだ。
もしかしたら、貯蓄で十分に対応できるかもしれない。公的制度でカバーできるかもしれない。

 

社会人になった時に母親に言われた。

「医療保険に加入しときなさい」って。当たり前のようにみんな加入しているし、それが普通だと思うようになっていた。疑うことさえしなかった。

 

2人目の育休中の時に、資産形成や家計見直しの本を読んだ。
おもしろくてどんどんいろんな本を片っ端から手を付けていった。そのうち、投資の必要性に目覚め、今ではNISAで積立投信しているし、iDeCoもしている。

 

知識を得て思ったのだ。当たり前だと思っていたことが果たして本当に正しいのか。

 

 

わが家の家計見直し

2021年現在。
子ども3人で40代の夫婦で5人暮らしのわが家。
私は妻の立場ね。

話は2012年までさかのぼる。

2012年 無料の保険相談所に行く

結婚して数年。

子どももできたし保険ってこれでいいのかなって思って無料相談所を利用したのだ。
まだまだ無知だった頃の話。

はい、もうこの時点でダメですね(笑)。
無料の保険相談所に行ってはいけません。
昔の自分に言いたい。

いいものを紹介してくれるよ、ただあなたじゃなくて、お店側にとってのね。

どうなったと思う?まさに、カモネギ。

言われるがまま、保険の完全武装(笑)。
夫婦ともに、死亡保障(葬式代・貯蓄型)、収入保障、医療保障、がん保険。全部で4つ×2人分!
内訳はこちら。

 

合計金額365,715円!
ああ、くらくらする金額だね。
10年で360万円だよ。いい車買えるし!

 

ドラクエならば、アリアハンで天空の武器防具装備みたいな。
3,4ごっちゃになっちゃったけど(笑)。

そう、保険の無料相談に何も分からないで行くと、私のようにいいカモにされるぞ(笑)。

普通に貯金していれば、この額は残っていたはずなのに。悔やまれる。
高い授業料だと思っておこう。

 

2017年 医療保険見直し1回目  36万円が半額の18万円へ

2017年10月。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得した。FP3級ね。

自分がいかに無知だったかを思い知らされた。
保険も税金も投資も何もかも「おカネに関する知識が全くなかったこと」を知った。

そして、医療費削減に着手したのだ。

 

 

死亡保障(葬式代)を夫婦ともに解約

死亡保障(葬式代・貯蓄型):死亡高度障害時300万円。
保険料は夫 \72,105、妻 \ 60,168。

死亡保障は貯蓄型でもあったので、保険料がむっちゃ高かった。
夫婦で13万円越え。た、高い。
葬式代として300万円であったが、この頃は貯蓄も300万円は確保できていたので、死亡保障は「いらない」と判断。

そして、保険と貯蓄は切り離すべきだ
保険はかけるなら掛け捨てで安いものにする
貯蓄は投資を利用する

保険だと強制的に貯蓄できる点はいいかもしれんが、いざ貯蓄を使いたいときに保険だとやりにくい。

 

 

収入保障(生活費)の夫の分を解約

収入保障保険:死亡時 月額15万円支給。60歳まで。
死亡保障の内容は「自分が亡くなった時に配偶者・子どもに毎月15万円支給される保険」だ。
子どもが生まれて教育費がかかるようになるが、子どもにかかるおカネは年を重ねる毎に減っていく。

だって子どもが大学卒業したらもう教育費いらんでしょ。
そこに対応できるような保険だね。
早く亡くなればたくさん支給される。
死亡保険3000万円のように一括で入るような保険より安くなる。

収入保障保険は夫の分だけの解約とした。
私自身、医療資格を持っているため今後職を失うリスクは低い。
働き続けることは可能だろう。

夫が亡くなった場合の手当金を考えると、収入保障保険はなくてもいいと判断した。

が、妻がなくなったら夫は困るだろうから、妻の分の収入保障保険は継続とした。

夫が亡くなった場合いくらもらえるのか。

現在、夫は40代会社員である。
夫が亡くなった場合いくらもらえるのか簡単に試算してみる。

もらえるものは遺族基礎年金、遺族厚生年金。
児童扶養手当は所得制限に引っ掛かりそうなのでないものとする。

遺族基礎年金>(2021年8月現在)
780,900円+子の加算
子の加算 第1子・第2子 各 224,700円
第3子以降 各 74,900円

子は「18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子」

遺族厚生年金
年額 :もらえるはずだった老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3相当額

ざっと簡単に自分に当てはめてみる。
遺族厚生年金の計算は複雑なので、「遺族年金とは?いつからいつまでが受給期間?種類や支給金額、手続きの流れをわかりやすく解説」を参照に40万円と試算。

年齢 遺族基礎年金 遺族厚生年金
(目安)
合計
子1 子2 子3 基本 子の加算
43 12 9 3 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
44 13 10 4 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
45 14 11 5 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
46 15 12 6 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
47 16 13 7 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
48 17 14 8 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
49 18 15 9 ¥780,100 ¥523,800 ¥400,000 ¥1,703,900
50 19 16 10 ¥780,100 ¥449,000 ¥400,000 ¥1,629,100
51 20 17 11 ¥780,100 ¥449,000 ¥400,000 ¥1,629,100
52 21 18 12 ¥780,100 ¥449,000 ¥400,000 ¥1,629,100
53 22 19 13 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
54 23 20 14 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
55 24 21 15 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
56 25 22 16 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
57 26 23 17 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
58 27 24 18 ¥780,100 ¥224,500 ¥400,000 ¥1,404,600
59 28 25 19     ¥400,000 ¥400,000
60 29 26 20     ¥400,000 ¥400,000
61 30 27 21     ¥400,000 ¥400,000
62 31 28 22     ¥400,000 ¥400,000

 

現在自分は42歳。夫が今亡くなった場合。
49歳までは170万円ほどもらえる。
50-52歳までは160万円。
53-58歳までは140万円。
59歳以降は40万円。

概算だけれど、一度金額を出してみた。

また生活費も7割くらいになるだろうからなんとかなるだろう。

 

また、現在一軒家に住んでおり住宅ローンを払っている。
ローンはまだ2,000万円ほど残っている。
夫婦での共有名義なので、夫が亡くなった場合住宅ローンの残高も半分となる。

大雑把な計算になるが、夫が今亡くなった場合。
・遺族年金が62歳までで合計2,700万円支給される。
・住宅ローンが2,000万円→1,000万円になる。

こうやって金額出すと安心感があるよね。

 

それでもまだ保険料18万円は高い

36万円から18万円と半額になったのは大きい。
それでもまだまだいけるのでは?と思い、2回目の見直しに着手。

 

 

2018年 医療保険見直し2回目 18万円が5万円に

2018年、医療保険の見直し2回目を実施。
勢いにまかせて、ここまで減った。

 

年額180,162円から55,968円へ激減!!
頑張ったよ、私(笑)。

 

妻の医療保障を解約した理由

医療保険はいらない。
そう思うようになったのは「公的制度が充実している」ことに気づいたからだ(後述)。

 

 

残ってるのは夫の医療保険と、妻の死亡保険。

夫の医療保険は解約請求までして資料が届いたのだが、夫からの継続希望があり、それを尊重することにした。
ゴリ押ししても良くないなと思って。

そのうち不要と思ってもらえればいいかな。自分では保険要らないと思っていても、パートナーの気持ちに寄りそうことも大事。

妻の死亡保険は、妻が亡くなった場合の夫へのサポートの方が手薄だからだ。
公的制度は母子には手厚いが父子には厳しい。だいぶ是正されてきてるけどね。
私がもしもの時は、年額15万円が60歳になるまで入る。

夫の医療保険、妻の死亡保険もほんとは無くしても構わないし、もっといい保険に加入があれば乗り換えでもいい。

 

医療保険がいらない理由

医療保険がいらない理由は、なんといっても「公的制度が充実している」からである。
日本は公的医療保険は意外と充実しているのだ。実感がないかもしれないけれど。

 

1、 健康保険制度

この健康保険制度のおかげで、病院に行った時に払う自己負担額は3割で済む。人によっては1.2割の方もいる。これはものすごく大きい。海外で病院受診したら高額なの支払いになることは、知っている人が多いよね。3割負担で済むことは相当のメリットであり、誰もが受けられる制度だ。

 

2、高額療養費制度

いくら医療費が3割負担だといっても、入院して手術でもしたら、けっこう高くなっちゃうよね。そんな時に知っておきたい、高額療養費制度。
この制度で、支払い額の上限額が所得に応じて決まっているのだ。上限オーバーの分は返ってくるし、前もって限度額適用認定証をもらっておけば、上限額までしか払わないで済む。

例えば標準報酬月額28〜50万円であれば、自己負担額限度額は8万100円+(総医療費−26万7000円)×1%となる。
つまり医療費が100万円かかったとしても月額9万弱で済む。

 

3、医療費控除

年間の医療費がたくさんかかってしまった場合は医療費控除を覚えていて欲しい。
控除額の上限は200万円。年間の医療費が10万円を超える額になった時は検討して欲しい。

確定申告が必要になるが、医療費が所得控除になる。所得税、住民税がその分安くなるんだよ。

 

4、傷病手当金

会社員なら傷病手当金制度を知っておこう。

・傷病手当金とは

同じ病気やケガで被保険者(サラリーマンね)が働けず、連続して3日以上休業し、給料が支給されない場合に標準報酬日額(標準報酬月額、つまり給与を30日で割った額)の3分の2が休業4日目から給付される。これを傷病手当金という。支給期間は最長で支給開始日から1年6カ月。

 

例えば脳梗塞で入院したとしよう。
入院、手術、リハビリ、を経て社会復帰となる。
しかし、その間、仕事はお休みしないといけないよね。
その分の給与がある程度保証されるのだ。
会社員のメリットだね。残念ながら、自営業、フリーランスは使えない。

昨年、うちでもこの傷病手当金を申請した。その経緯をまとめているので、こちらも参照されたい。「サラリーマン必見!傷病手当金を申請してみた!」。

 

入院日数は実際に減っている

自分が病院勤務であることで、「入院日数が年々短くなっていること」を肌で感じている。

入院日数のことを「平均在院日数」と言うのだけれど、これは少しずつ短くなってきている。

【追記:2021年8月27日】
2021年1月の平均在院日数は30.2日である。
ちなみに2000年の平均在院日数
39.1日である。
【追記ここまで】

医療の進歩もあるし、栄養についての理解が深まったためでもある

例えばオペをしたら、前日から絶食でオペ後は一週間くらい絶食になると思う?
今は早期から消化管を使うようになってきている。つまり絶食期間は短い。
麻酔の2時間前まで飲水させたり、オペ後4時間後にはもう腸を使わせたり。
それだけ回復も早い。退院も早くなってきているのだ。

 

がん治療だって、治療にはよるけど「点滴があるときだけ短期間(2-3日)の入院をする。」ことが多い。最初だけ入院して副作用モニタリングを行う。問題なければ2回目以降は外来治療もざらにある。
がんだから長期入院とはならない。
入院日額10,000円とか、今の入院の状況を反映しているとは言えない。

そのぐらいであれば貯金で十分間に合うと思うのだ。

 

死亡保険がいらない理由

これも医療保険と同じく公的制度が充実しているのだ。
是非とも知っておきたい。

1、遺族年金

遺族年金は自分が亡くなった場合に、配偶者や子に年金が支給される制度だ。
遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2つがある。それぞれ対象者と額が異なることに注意。

・遺族基礎年金

対象者: 子のいる配偶者、又は子
年額 :77万9300円+子の加算分
加算分は1人目、2人目は22万4300円、3人目から7万4800円

 

・注意点
子がいないと対象者にならない。
配偶者は妻でも夫でも支給対象。
子の条件は、18歳になった後の3月末日までを指す。高校卒業で終了。
子がいても、条件を満たしてないと対象とならない。
子が成長し、条件を満たさなくなると、対象から外れる

 

例えば、当初、子供3人が条件を満たしていた場合、

年1,302,700円(77万9300円+22万4300円+22万4300円+7万4800円)支給される。

成長し1人目が高校を卒業すると、額が下がり1,227,900円(77万9300円+22万4300円+22万4300円)となる。

その後2人目も高卒になると更に額が下がり1,003,600円(77万9300円+22万4300円)。

3人目が高卒になったら支給が止まる。

 

 

遺族厚生年金

自分が会社員で厚生年金を払っている場合は遺族厚生年金ももらえる。

対象者: 配偶者、子(厳密には優先順位の高い者のみに支給。優先順位の高い順に、配偶者・子、父母、孫、祖父母)

年額 :もらえるはずだった老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3相当額

 

・注意点
厚生年金加入者が亡くなった場合に適応。フリーランス、自営業は対象外。
配偶者と子が同時にいる場合は、配偶者に支給され子には支給されない。
受給者が55歳以上の夫、父母、祖父母の場合は60歳から支給
夫が死亡した場合、子のいない30歳未満の妻は最長で5年間の支給

 

けっこう注意点がややこしい。
結局、自分はどのくらいもらえるのかよく分からないよね。
この他にもいろいろな加算があるので、今度、いろいろなパターンでシミュレーションしてみる。

2、児童扶養手当(母子手当)

自分が亡くなった場合、配偶者がもらえる児童手当だ。

対象者:児童を扶養する配偶者 父または母。所得制限あり。

月額: 1人目最大42500円、2人目最大10040円、3人目最大6020円

 

・注意点

子の条件は、18歳になった後の3月末日までを指す。
所得制限があり、ややこしい。子が1人の場合は年収160万円未満の場合に満額支給。

 

最後に

保険料って大きいよ。
1つ1つは月額にすると大したことなくても、トータルして年額にしてみて。びっくりしちゃうから。
銀行から天引きされてると、保険料の大きさにも気付きにくい。

でも見直すと貯蓄が目に見えて増える。これは楽しい。

 

今解約しても元本割れするとか思わないで解約していい。
むしろするべき。

「これからのことを考えた時にベストな選択はなんだ?」って考えよう。

損することが分かっているのにやめられないことをサンクコスト、コンコルド効果というようだ。今までのことより、これからの未来を考えたい。

 

さあ、あなたならどうする?

 

 

 

 

 

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